「求人を掲載したいけど、どこに依頼すればいいの?」
「どのメディアを選ぶと効果が出るの?」
自社で求人を掲載する際、このように悩んだ経験ありませんか?
時代と共に働き方が多様になりました。「誰でもいいから人材獲得できればいい!」そんな求人は過去のものです。
「理想の人材に来て欲しい!」採用担当者であれば、誰もがそう思うことでしょう。
もし、あなたも理想の人材を集めたいと思うなら、求人媒体選びは大切な要素の1つです。
そこで今回は、効果的な求人を行うためにも企業担当者が知っておきたい、求人媒体の種類とそれぞれの特徴、メリット・デメリットなどについて解説させていただきます。
より理想の人材と出会うためにも、効果的な媒体を知ることは大切です。効果的な求人をしたい採用担当者の方は、ぜひ最後までご覧ください。
求人媒体とは
求人媒体とは、企業が求人情報を掲載して求職者からの応募を集める媒体のことです。
具体的な求人媒体として挙げられるのは、以下の通りです。
- 求人サイト
- ハローワーク
- 新聞広告や折り込みチラシ
- 人材紹介サイト
このように求人媒体はweb媒体から紙媒体までさまざまです。効果的な採用活動を行うには、媒体選びはとても重要です。
求人媒体の種類とは
求人媒体の種類は大きく分けて、「紙系メディア」「紙+WEBメディア」「WEB系メディア」の3つに分類できます。
紙系メディアとは、ラック設置型などのフリーペーパーや折込求人誌、書店・コンビニ等で販売されている有料求人誌のことです。新聞・雑誌の求人広告欄も含まれます。
一方WEB系メディアとは紙から派生した紙+WEB型とWEBのみの媒体のいづれかです。
紙+WEBメディアは、紙メディアの掲載内容をそのままWEBに転載し、簡単な検索機能があるケースが多い傾向にあります。
さらにWEB系の特徴として、オプションサービスが充実しています。求職者の要望や特性に応じて情報提供する機能に加え、求人企業の採用選考プロセスを支援する機能が提供されています。
具体的なオプションの例は以下の通りです。
ダイレクトリクルーティング | データベース化された求職者の登録情報を求人企業が閲覧し、直接スカウトやオファーができる機能 |
リコメンド | 求職者の要望や特性に応じた情報提示が行われる機能 |
メールマガジン | 求職者の希望に基づき、新着情報や希望条件に合致する情報をメール痩身する機能 |
チャットツール | 応募者からの問い合わせなどに自動で対応 |
面接日程調整 | 面接受付や日程調整を自動で実施できるカレンダー機能 |
求人媒体で人気のサービスランキング
実際にどのようなサービスが人気なのか、株式会社マイナビが2018年5月に調査した「転職動向調査」より、情報収集段階と応募段階に分けてご紹介します。
【情報収集段階での転職関連サービスの利用】
転職サイト | ハローワーク | 人材紹介会社 | |
---|---|---|---|
2019年転職者全体 | 55.5% | 31.9% | 31.5% |
2018年転職者全体 | 42.8% | 33.8% | 28.6% |
男性20代 | 57.0% | 24.2% | 28.2% |
男性30代 | 59.4% | 23.1% | 35.3% |
男性40代 | 54.8% | 32.4% | 33.8% |
男性50代 | 45.8% | 40.3% | 28.5% |
女性20代 | 66.5% | 34.7% | 35.1% |
女性30代 | 55.4% | 33.1% | 38.1% |
女性40代 | 44.4% | 42.9% | 23.0% |
女性50代 | 40.5% | 46.8% | 19.0% |
情報収集段階での利用率は「転職サイト」が半数を超え最も高く、2018年転職者全体が42.8%に対して2019年は55.5%と12.7ポイント伸びています。
この結果から、情報収集段階でWEB系メディアを求人媒体として活用することで、広く多くの方にアプローチができることがわかります。「転職サイト」が応募段階での利用率は「転職サイト」が最も高く、男性20代〜30代と女性20代の利用率が40%を超えています。
【応募段階での転職関連サービスの利用】
転職サイト | 人材紹介会社 | ハローワーク | |
2019年転職者全体 | 39.9% | 26.8% | 24.7% |
2018年転職者全体 | 30.4% | 22.4% | 24.0% |
男性20代 | 43.7% | 27.4% | 16.6% |
男性30代 | 46.2% | 29.4% | 16.8% |
男性40代 | 38.1% | 28.1% | 25.7% |
男性50代 | 34.7% | 25.0% | 32.6% |
女性20代 | 45.2% | 27.2% | 29.3% |
女性30代 | 34.5% | 34.5% | 25.9% |
女性40代 | 31.7% | 17.5% | 33.3% |
女性50代 | 25.3% | 15.2% | 35.4% |
同調査の2019年転職者全体の「転職関連サービスに求めたこと」からわかることの1位〜3位までのランキングは以下の通りです。
- 1位→費用がかからない(46.9%)
- 2位→探しやすい、見やすい、分かりやすい(39.5%)
- 3位→求人数が多い(38.0%)
ランキングの結果から、費用がかからずに探しやすいWEB系メディアである「転職サイト」が一番人気であることがわかります。
WEB媒体(転職サイトなど)の特徴
ランキングの結果からWEB媒体が人気であることがわかりました。WEB媒体がどんな特徴があるのかをご紹介します。
WEB媒体サイトのメリット・デメリット
人気のあるWEB媒体サイトにも「メリット」と「デメリット」があります。WEB媒体を利用する際に理解しておきましょう。
WEB媒体を利用するメリットとは
メリットは以下の通りです。
- WEBを通して気軽に多くの方に求人情報を見てもらえる。
- 情報を収集している転職潜在者にもアピールできる。
WEB媒体サイトの最大のメリットは、広く大人数に見てもらえることです。2021年の中途採用の求人WEB媒体サイトの登録者数は、リクナビNEXT約1095万人・エン転職951万人・マイナビ転職約628万人です。
WEB媒体サイトに登録すると、広く認知してもらえるほかに担当がつくケースがあり、不明点があったとしても相談に乗ってくれることがあります。これから初めて掲載する企業には安心できるでしょう。
さらに「新卒」「中途」「アルバイト・パート」「派遣」など、雇用形態に応じた専門の求人WEBサイトがあるほか、地域や業界、職種など目的別で比較できることもメリットの一つです。
WEB媒体を利用するデメリットとは
反対にデメリットについて考えてみましょう。デメリットは以下の要素です。
- 簡単に広く、多くの求職者へアプローチができるので企業に対する想いの強さが伝わりにくいケースが考えられる。
- 他の求人に埋もれて見てもらえない。
求人WEBサイトでは、簡単に求人掲載が可能です。そのため応募者からの企業に対する想いが薄い可能性があります。ほかには同時に多くの競合他社が求人掲載を行うため、自社の求人が埋もれてしまうことがあります。
WEB媒体サイトの費用について
求人WEB媒体サイトにかかる費用は、大きくわけて以下の4つに分類されます。
- 完全無料型
- 一部無料型
- 先行投資型
- 成果報酬型
メリット | デメリット | おすすめの状況 | |
完全無料型 | 費用がかからない | 掲載数が多く、求人情報が埋もれてしまう | 未経験者も含めて幅広く募集をしたい試しに掲載して、反応が見たい |
一部無料型 | 費用を抑えられる | 求人情報が埋もれやすく、短期間での採用には不向き | 採用に緊急性がなく、良い人材がいれば採用したい |
先行投資型 | 先に支払う事で数カ月から1年単位で利用可能。その間は何人採用しても、料金は一律である | 採用がない場合でも費用がかかる | 後任を探すなど時期が決まっている |
成果報酬型 | 応募または採用決定後に支払うため、成果と支払いのバランスを取りやすい | 複数名採用の際は、コストがかさむ | 納得のいく人材と出会いたい |
それぞれについて詳しく解説します。
1.完全無料型
完全無料型の求人WEB媒体サイトは、はじめに掲載するところから採用に至るまで料金がかかりません。そのため多くの企業が求人を掲載しており、採用までつながりにくいという考えもあります。
はじめてWEB媒体に求人を掲載する際に、チャレンジしやすいメリットが挙げられます。そのため未経験者を含む、幅広い人材を募集できるので、急いで採用しなければならない状況ではない場合におすすめです。
2.一部無料型
求人掲載は無料で、自社の求人を上位表示したり採用が決定後に費用が発生したりと、媒体によって有料になる条件が異なります。完全無料型よりも求職者が目につきやすい求人掲載ができるので、完全無料の求人媒体よりは効果があるかもしれません。
どんな場合に有料になるのか把握しておくことが大切です。できるだけ採用コストを抑え、年間を通して随時人材を募集したいという状況におすすめです。
3.先行投資型
はじめに費用を支払い、求人広告枠を購入して掲載する方法です。求人を注目させるには上位表示する必要があり、費用がかかりますが採用人数に制限がないため、1人あたりの採用コストを抑えることができます。
はじめに費用はかかりますが、多くの人数を一括採用する状況におすすめです。長期的な目線で人材を探す場合、直接オファーをかけることも可能です。そのためより多くの人材を確保したい場合にもお得になるケースもあります。
4.成果報酬型
求人を掲載する段階では費用は発生しません。採用が確定すると費用が発生するのでローリスクで掲載できます。
初期費用が無料であることが多いため、応募がくるかどうか確かめることができます。採用したいターゲットが、WEB求人媒体を利用しているか見極めることもできるので、媒体選びの段階では参考になります。
そのため応募があった際には、採用するかどうかをじっくり判断できます。少人数を採用したいという状況におすすめです。
WEB媒体サイトはこんな採用におススメ
20代、30代の若年層は、まずインターネットで検索するのが一般的です。採用ターゲットが若い世代であるなら、WEB媒体サイトがおすすめです。
募集要項はもちろん、職場の雰囲気や仕事内容、社員の声など写真を使用して自由にわかりやすく伝えることができます。
WEB媒体サイトは無料で誰でも見られるので、転職潜在層にも届けられます。
自社のメッセージやビジョンなども掲載すると、よりターゲットに刺さる求人広告が作成できます。
紙媒体(求人情報誌・新聞折込チラシなど)の特徴
ここでは紙媒体(求人情報誌・新聞折込チラシなど)の特徴を以下の順で解説します。
紙媒体のメリット・デメリット
駅やコンビニで置かれているフリーペーパーや、新聞の折込チラシなどの求人広告が紙媒体です。紙媒体のメリットとデメリットについてご紹介します。
メリット | ・特定の地域に特化した求人が掲載されている・WEB媒体よりも、手に取って見るので情報が伝わりやすい・年齢層の高い求職者にアプローチしやすい |
デメリット | ・掲載する枠が決まっているので情報量が少ない・発行する期間が決まっていたり、短期間だったりするので情報の入れ替わりが激しい |
紙媒体の費用について
WEB媒体と比較すると、掲載する枠の大きさや情報量で費用が異なります。たとえば新聞の折込チラシの場合、1回の折込チラシで平均10万部ほど配布されます。チラシの最小枠で約2万円から、紙面一面だと約60万円と費用の幅があります。
新聞と一緒に配布するので、広告が入った週に応募が集中するので急募の時は短期間だけ掲載すると決めている企業もあります。
紙媒体はこんな採用におすすめ!
紙媒体は地元の地域に特化した求人情報が掲載されているので、家の近くで仕事を探している求職者にぴったりです。但し近年ペーパーレス化され、SDGsに取り組む企業も増えているため、WEB媒体に移行しています。
職業・人材紹介の特徴
職業・人材紹介の特徴とは、エージェントとよばれる人材紹介会社を通して人材を確保できる方法です。
人材紹介の方法は以下の2種類です。
- 一般紹介、登録型…主流に利用されている手法です。求人募集をエージェントに依頼して登録している求職者の中から、企業の紹介案件に合う人材を紹介してもらいます。
- サーチ型…役員、研究者などハイクラスの採用活動の時に多く利用されています。企業の希望する人材を探し、ヘッドハンティングする方法です。
職業紹介のメリット・デメリット
職業紹介のメリットとデメリットについてご紹介します。
「職業紹介」は「人材紹介会社」を通して採用活動を行います。各紹介会社にコンサルタントがおり、求職者の希望する職種を把握した上でマッチングする企業を紹介します。
職業紹介のメリットとは、短期間または繁忙期だけといった短期的なニーズに対応できることでもあります。また職業紹介のデメリットとして挙げられるのは「費用」と「手間」が挙げられるでしょう。
メリット | ・数多くある求人の中から、自分で選ぶ手間が省かれる |
デメリット | ・人を頼るため、自分で企業のことや募集要項など調べられない ・100%信用できるわけではないので不安が付きまとう ・本来優秀な人材であれば、人を頼ることなく求職活動をするはず ・紹介のため、本当に自社が望む人材なのか不明である |
職業紹介の費用について
職業紹介にかかる費用は成功報酬型が多く、採用が決定した後に紹介手数料が発生します。一般的には採用者の年収の30〜35%が相場と言われています。
職業紹介はこんな採用におすすめ
企業が希望する採用ターゲットの人材を、エージェントが代わりに探してくれるので、さまざまな手間が省けます。
求職者からの応募を待つことや、多数の応募者の中から判断する行程が省かれるので、効率よく採用活動が進行します。
また自社に興味を持ってもらうために、魅力的な求人広告を作成しなければいけません。職業紹介だとエージェントからの紹介なので、面接までのステップがスムーズです。
ターゲットとの相性について
求人媒体を選ぶ時に、自社の採用ターゲットに合わせた媒体を選ぶことが重要です。新卒・中途採用それぞれ相性の良い媒体をご紹介します。
新卒
新卒採用活動の特徴は、約1年かけて行う長期計画になります。「就活ルール」とよばれる経団連が定めた新卒採用活動の日程ルールです。現在は経団連から政府主導に切り替わりましたが、就活ルールの内容はあまり変わっていません。
新卒採用に特化した求人サイトを選ぶポイントは以下の通りです。
- 総合型と特化型
- 新卒採用の求人サイト実績
- 自社との相性
- サービス内容
それぞれについて解説していきます。
【総合型と特化型】
総合型のサイトとは、マイナビやリクナビのような大手求人サイトです。総合型のサイトには、幅広い業界や業種の企業が掲載されています。学生の登録人数も多く、大学と提携したイベントやガイダンスなども行われており、学生が企業の求人に目を通す頻度が高くなります。
特化型のサイトとは、技術専門職やクリエイター、研究職などある特定の業種に特化した求人サイトです。専門性に特化した求人サイトなので、自社の希望する採用ターゲットを狙いやすくなります。
【新卒採用の求人サイト実績】
求人サイト実績の比較ポイントは、以下のとおりです。
登録者数 | ・求人サイトに登録している学生が多いほど、リーチできる数が多い |
掲載企業の数と種類 | ・掲載している企業が多いほど学生が集まりやすい ・地方に特化しているか、全国で募集しているか |
採用実績 | ・採用実績が多いほど、企業と求人がマッチしている ・自社と同業界、同規模の企業での採用実績があると、自社でもマッチングしやすい |
【自社との相性】
求人サイトの採用実績を確認し、自社と同業種なのか確認する。また企業規模においても自社と同じような規模なのか、大企業・中小企業などを確認します。
より自社の条件とあっているようなら、ニーズにあった学生が多いとも言えます。
中途
中途採用活動は、求職者が求めるスキルや職種をある程度絞って探しているケースが大半です。そのためどの求人サイトに掲載するか見極めることが重要です。
新卒採用に特化した求人サイトを選ぶポイントは以下の通りです。
- ターゲットに合わせた求人サイトかどうか
- 機能やサービスの違い
- インディードと求人サイトの違いとは
それぞれについて解説していきます。
【ターゲットに合わせた求人サイトかどうか】
中途採用は、それぞれターゲットに合わせた特化する求人サイトが存在します。たとえば地方の企業を強化したサイトや、女性向け、専門の業種や職種、ハイクラスの求人というふうに、それぞれのターゲットに向けたサイトに掲載します。
自社の求める採用ターゲットがどの求人サイトにぴったりなのか、比較することが重要です。掲載する求人サイトを間違うと、ターゲットに届かず失敗に終わる可能性も出てきます。
【機能やサービスの違い】
中途採用では、求めるスキルや経験が明確になっているのでスカウト機能があります。スカウト機能とは、企業側から直接アプローチができるので求職者に対してよりアピールが可能です。
他にはマッチング機能や、原稿の無料修正サービスなど、求人サイトによって機能やサービスが異なるので比較してみましょう。
【インディードと求人サイトの違いとは】
インディードは、求人サイトとは異なり求人情報専門の検索エンジンです。Googleで検索するように、インディードで検索するとマッチする求人がヒットします。
月間アクセス数が2000万人を超えるインディードは、他の求人サイトと比較すると約2〜3倍のアクセス数です。そのため応募者が自社の求人を目にする機会が増えるので、応募者が増加する可能性があります。
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中小企業の採用活動をする際、求人媒体や求人広告に多大な費用をかけたにも関わらず、有効な採用ができていないというお悩みは多発しています。しかし大手求人サイトなどを使用せず、採用を成功させているケースがあります。
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求人媒体に関してのまとめ
求人媒体の比較するポイントや特徴についてご紹介しました。採用活動をよりスムーズで効率よくするためには、求人媒体について知ることが重要です。
【求人媒体を選ぶポイントとは】
- 求人媒体の種類について知る
- それぞれの媒体のメリット・デメリットを比較する
- 求人媒体の特徴を調べる
- ターゲットに合わせた求人媒体を使用する
求人媒体の選び方で、採用活動が成功につながるポイントになります。ぜひ参考にして取り入れてみてください。